YouTuberが稼げなくなっちゃうってマジ?再生回数=収入の時代は終焉へ。でもそれって一般ユーザーにはいいことじゃない?
私はYouTube中毒です。仕事がヒマな時なんか、1日5時間くらい観てたりします。仕事中も、BGM代わりに流してたりも。以前はFMラジオが仕事のお供でしたが、最近では車の中くらいでしか聞かなくなってしまいました。
なので、トップYouTuberから、駆け出しYouTuberまでかなり幅広く視聴しています。そんなYouTube界隈で最近話題になっているのが「YouTuberが稼げなくなる」という噂。
ご存じの通り、YouTubeでは再生回数に応じて収入が得られるシステムになっています。ある程度の再生数のあるYouTuberであればかなりの額を稼げるので、ひとつの職業として成立するようになりました。
専業ではなくても、YouTubeを利用して小遣い稼ぎをしているという方も多いみたいです。
しかし、YouTubeのシステムが大きく変わり、これまで通りのやり方では稼げなくなってしまうといわれています。
YouTubeの広告収入が激減してしまう理由は?
従来のシステムは、動画再生前や動画中の広告によって配信者に報酬が支払われるという仕組みでした。
しかし、先日日本でも導入されたYouTubePremiumに加入すると、この広告を非表示にすることが可能となるのです。有料サービスで、毎月1,000円程度かかりますが、今なら3ヶ月は無料で利用可能となっています。
多くのユーザーがこのYouTubePremiumに加入してしまうと、広告収入が得られなくなってしまうのです。
まぁ、すべてのユーザーがすぐにこの有料プランに加入するとは限りませんが、確実にYouTuberの収入に直結することになるでしょう。
もちろん、YouTubePremiumからの収入の一部は再生数に応じてYouTuberに分配されるらしいですが、現時点ではそれがどのくらいの額になるのかは不明です。
同時に、YouTubeが収入源を広告からシフトしようとしているという話もあり、今後、さらに広告収入は激減してしまう可能性があります。
「それじゃYouTuberが生活できなくなってしまうじゃないか!」
という声が聞こえてきそうですが、YouTubeはあくまでGoogleが提供しているサービス。親分であるGoogle様が仕様の変更を決めたらそれに従うしかありません。
これはアフィリエイトの場合も同様で、Googleの仕様変更によってアクセスが激減し、収入も大幅ダウン…なんてことはこれまでに何度もありました。私もこうして潰れていったウェブサイトやサービスをいくつも見てきました。
でも、慈悲深いGoogle様は再生回数による広告収入に代わる稼ぎ方をしっかりと用意してくださっているようです。
それが俗に言う「投げ銭」。
これからのYouTuberの収入源は広告から「投げ銭」へシフト?
「投げ銭」というシステムは、簡単にいってしまうとユーザーが動画主に対して直接お金を支払うというもの。
すでにYouTubeにおいても生放送や、先日実装された「プレミアム公開」では「スーパーチャット」にて投げ銭が可能となっています。
今後は通常の動画でも投げ銭ができるようになることはすでに発表されているのです。
そうなれば、今後のYouTuberの収入源は広告から「投げ銭」へとシフトしていくことになるでしょう。
無料でも楽しめるのにわざわざ投げ銭なんかする視聴者はいるの?と思われるかもしれませんが、結構いるんです。
私は旅動画が好きなんですが、好きなYouTuberが旅先で生配信しているとちょっとした支援として数百円から、酔っ払ってる時なんかには数千円ほどの投げ銭をすることがあります。
生放送を見ていると、結構スーパーチャットは飛んでます。
でも、投げ銭がYouTuberの収入のメインになると「稼げる動画」のタイプは大きく変化することになるでしょう。
今後「稼げるYouTuber」と「稼げなくなるYouTuber」は?
今後は「稼げるYouTuber」と「稼げなくYouTuber」のタイプは大きく変化してくるでしょう。
従来のシステムであれば、バズ狙いの釣りタイトルの動画や、炎上系動画はかなり稼げるジャンルでした。とにかく再生数で稼げるのであれば、こういった動画はやはり強いのです。
しかし、投げ銭が中心になるとどうでしょう?再生数は稼げても、こんな動画にお金を払いたいですか?私は払いません。「低評価ボタン」を押して去るだけです。つまり、これからは稼げなくなり、消えていくことになるんでしょうね。
特に釣りタイトルの動画は、YouTubeを楽しむ上でもの凄く邪魔なので消えてくれるのはありがたいことです。
続いて、子供向けの動画もあまり稼げなくなるでしょうね。これは視聴者の経済力の問題。子供からの投げ銭は期待できません。子供はYouTubePremiumに入れないので広告収入が入るのでは?と思われるかもしれません。しかし、子供は親のアカウントで視聴しているケースがほとんどです。また、YouTubePremiumには有害動画が観れなくなるYouTubeKidsという機能もありますので、親が加入する可能性が高いでしょう。
逆に稼げるようになるのはどういったジャンルなのでしょうか?
やはり「大人向けの質の高い動画」です。その内容が有益なものでなければ誰もお金を払う気にはなりません。なので、内容のしっかりとした動画を作ることのできるYouTuberこそが本当に稼げるようになることでしょう。
しかし、考えてみるとこれって当たり前のことだと思いませんか?再生数を稼ぐことだけを目的とした中身の無い動画で稼げること自体がおかしかったんです。
逆に、再生数は少なくても充実した内容で、固定ユーザーを獲得しているYouTuberが稼げないのがおかしかった。
Googleはあくまでユーザーにとって有益なサービスを提供することを目的とした企業です。そうしてきたからこそ、もっとも多くのユーザーに使われる検索エンジンや動画配信サイトを生み出すことができました。
YouTubeもより、ユーザーにとって有益なサービスにするために大きな方向転換をするのでしょう。
今回の改革は、一般ユーザーにとっては歓迎すべきことなのです。
すでに、私も1ユーザーとして、YouTubePremiumの広告なし再生や、YouTubeMusic、バックグラウンド再生なんかの恩恵を受けまくっています。
やっぱりGoogleって凄いだなぁ。と、YouTubeMusicでスティーヴィー・レイ・ヴォーンの「In Step」を聴きながら思いました。